1. テニス関連物販2010年第2四半期速報
スポーツ専門店でのラケット販売は数量ベースで6%、金額ベースで8%それぞれ前年同期比
伸びを見せた。卸売ベースでは特に金額ベースでの伸びが目立ち、高級モデルへの需要回復が
窺われる。ボールの出荷数、販売額も同様にそれぞれ1.6%、2.7%伸びた。
また、幼児から学童を対象にした「Quick Start Tennis」も拡大を続け、調査対象テニス
施設の69%で採用済みとなっている。
さらにインターネットを通じたテニスへの接触も一層の広がりを見せ、いわゆるテニス用具
のネット販売ばかりでなく、グランドスラムなどの試合のネット中継も多くの視聴者を獲得
している。
インターネットを通じて多くの消費者が、テニスに興味を持ち、プレー頻度を高め、
消費行動に移る-こうした傾向のけん引役となているツールとして「Growing Tennis
システム」がある。いわゆるテニスに関するポータルサイト兼統合データベースのような
もので、地域のインストラクターや施設が独自のイベント情報などを積極的に発信したことが、
こうした関心につながったと言えよう。現在同システムのサイトには毎月400万以上の
ページヒットがある。
2. 子供向けテニスの振興策
アメリカテニス界は、ジュニアの市場開拓を、目下の最重要課題の一つと位置付けている。
上述の「Quick Start Tennis」(QST)は8歳/10歳以下の子供を対象にした新しいゲーム・
フォーマットであるが、このプログラムの推進に向けてUSTA(アメリカテニス協会)が
大胆な決定をした。
QSTは通常のコートを4分の1(10歳以下は4分の3)に縮小したスペースで、
特別なラケット・ボール・ネッを用いて行うゲームである。このため各テニス施設は、
通常のコートに新たにQST用のラインを引く必要がある。
このコストが通常1面当たり2万円から4万円かかるが、USTAはその費用の50%を負担することに
決定した。対象は公営施設、公園、レジャー施設、学校、テニスクラブなど、ほとんどの米国内
のテニスコートとなる。
昨年よりUSTAは8歳以下の公式試合をQSTフォーマットで行うことと規定し、
今年の9月からは10歳以下も適用されることになっている。アメリカのジュニアにテニスを浸透
させたい、というテニス界の願いがこうしたドラスティックな支援策を生み出させたのである。
この施策は同時に、テニスコート造成業者に対する営業支援としても期待される。
3. TIAが「テニス施設分科会」と「小売業分科会」を設置
TIAは、テニス施設および小売業者がそれぞれ抱える、独自のニーズ、経営課題、逼迫する
問題などを明らかにし、またそれを解決するための方策として、分科会を新たに設置した。
施設分科会は、アメリカ最大のテニスクラブであるTennis Corporation of Americaの
Mike Mahoney氏、昨年「アメリカ最優良テニス施設賞」を受賞したMidland Tennis Centerの
Mike Woody氏の2人を座長として、各クラブのオーナー、オペレーター、テニスディレクター
など広く参加者を募る。また小売分科会は、Racket AdvisorのBruce Levine氏、
Tennis Express代表のBrad Blume氏を座長に、各ショップのオーナーや店長に呼び掛ける。
両分科会の設置により、TIAがこれまでに打ち出した各テニス振興策や、これから導入する
市場活性化のプログラムに、多くの業界関係者が積極的に参画することを期待している。
以上、アメリカテニス事業協会発行「Tennis Industry Newsletter」7月号より
「不況に強い」と言われてきたアメリカテニス界にも2009年後半から陰りが見え始めており、
その対策として2010年春からアメリカテニス事業協会(TIA)が中心となって、業界を挙げての
取り組みが始まっています。
テニス市場拡大のためには、「Frequent Players/ 多頻度プレーヤー(年間21回以上テニスを
するプレーヤー)」が大きなカギを握っています。調査によるとテニス関連商品の売上高の80%
は「多頻度プレーヤー」によるもので、テニス業界の発展のためには「テニス用具を多く
購入する」「テニスをする回数が多い」多頻度プレーヤー層を拡大しなければなりません。
しかし2009年には、テニスユーザー数(年に1回以上テニスをした人)は前年に比べて12%増加
しましたが、多頻度プレーヤーの数は逆に3.4%マイナスの540万人に減少し、この結果、
テニスユーザーが実際にコートでテニスをした回数は、6.6%減少しています。
そこで、多頻度プレーヤー層拡大のための対策として、「多頻度プレーヤー予備軍」である
「暫くテニスから遠ざかってしまった2,470万人の消費者」をターゲットに定め、彼
(彼女)らを多頻度プレーヤーに移行させ、それにより「多頻度プレーヤー層」を
2011年から毎年7%増やすという目標を掲げました。「多頻度プレーヤー層を拡大
するためには、様々はテニスプログラムやツールを提供して、暫くテニスから
遠ざかってしまったユーザーを頻繁にプレーさせるように努めなければならない。
又、10歳以下の子供向けプログラムである「クイックスタートテニス」の普及及び
活用により、2015年までに750万人の多頻度プレーヤーを獲得し、2020年までに1,000万人
に増加させる。」とアメリカテニス事業協会(TIA)会長Mr. John Muirは語っています。
・テニス界発展のためのロードマップ
テニス市場活性化のためには、①多頻度プレーヤー層の拡大に加えて、②テニス市場の動向
の把握③消費者へのテニスのメリットの明示が不可欠です。そこで、これらを実現させるため
の具体的な方法として、TIA及び業界全体で草の根レベルで様々なプログラム、ツール、情報
の提供を考えているそうです。
①多頻度プレーヤー層の拡大
目標:多頻度プレーヤーを現在の540万人から2015年までに750万人、2020年までに1,000万人
に増加させる。
- 多頻度プレーヤーは、テニス市場活性化のための大きなカギを握る。テニス関連商品の
売上高の80%は、多頻度プレーヤーによるものである。
- USTA(アメリカテニス協会)、USTA、PTRなど他協会・団体と共に、新規ユーザーの
獲得を強化し、リテンションプログラムなどにより、新規ユーザーがテニスをやめずに、
他頻度プレーヤー層へ移行するのを促進する。
- 10歳以下の子供をターゲットにしたプログラム「クイックスタートテニス」により
他頻度プレーヤー層の拡大に努める。6歳から11歳の子供のプレーヤーは490万人いる。
②テニス市場の動向の把握
目標:テニス市場の動向を迅速かつ正確に把握し、テニス市場活性化のための戦略を策定する。
- TIA経済指標:テニス市場の動向を把握するために、テニス界の様々なデータを
収集する。
- 『ラケット・アップ・アメリカ!/Racket Up Amerika!』:テニス業界を上げての
プロモーション。消費者にテニスの楽しさを伝え、テニス用品の売上の拡大を図る。
- 「Tennis Connect/テニスコネクト」テニスソフトウエア:TIA加盟社や消費者への
ウェブベース施設でのサービス提供により、テニス施設での売上アップを図る。
③消費者へのテニスのメリットの明示
目標:テニス界における情報ネットワークシステムを構築し、テニスを続けることのメリットを
明確に消費者へ伝える。
- 「Tennis Industry.org」はTIAのウエブサイトで、TIAのメンバーはもとより、誰でも
アクセスできるポータルサイト。業界ニュース、リサーチ結果、イベント情報など、
アメリカテニス界の情報発信源。
- 消費者に「テニスをすることは健康とカラダに良い」というメリットを明確に示し、又、
誰でも身近で気軽に始められるスポーツであることを伝える。
- 「テニスが出来る施設」「テニスパートナーを探す」「イベント情報」
「プログラム検索」など、消費者が気軽にテニスを始められるよう様々な情報を発信する。
100年に1度と言われる現在の景気低迷の影響をアメリカテニス界も受け始めているとのこと
ですが、現況を正確に把握し、原因を突き止め、そのための解決策を講じるという一連の
作業が相当のスピードで進められているようです。
ミッドランド(ミシガン州)は、何故、アメリカの
「ベストテニスタウン」に選ばれたのか?
テニスは、ミッドランド(ミシガン州)では非常にポピュラーなスポーツです。
ミッドランド市の人口約40,000人のうち、10,000人以上の人がテニスをしており
(人口の約1/4以上がテニスをしている)、テニスを新たに始める人も年々増加しています。
ミッドランドにはテニスができる施設がたくさんあり、テニスは市民にとって気軽にできる
スポーツです。
ミッドランドでは、青少年にとってもテニスは非常に身近なスポーツです。
中学・高校を通じてテニスが体育の授業として取り入れられているので、
全校生徒がテニスが出来る環境にあるのです。又、テニスセンターは、コンペティティブ・ジュニア
(トーナメントで試合に勝つためのレッスン)、USTA(アメリカテニス協会)主催のトーナメントの
ためのトレーニングプログラムがあり、このような通常レッスンとは違った「新しいテニスプログラム」
は、子供達にとても人気があります。
2010.5.10
「カーディオテニスキッズ」ついにリリース!!
運動が苦手なお子様でも、楽しく遊び感覚で
カラダを動かせる!
2010年2月18日、アメリカのヒルトンヘッド(サウスカロライナ州)で開催されたPTR国際会議にて、
待ちに待ったカーディオテニスキッズ(子供向けカーディオテニス)がリリースされました。
デモンストレーションでは、約30人の9歳の子供達がカーディオテニスキッズを体験し、
中にはその時初めてテニスラケットを握った子供達もいましたが、ビートのきいたパワフルな音楽に
乗って、楽しそうにカラダを動かしている姿が印象的でした。
カーディオテニスキッズは、運動の習慣のない子供(6歳~12歳)でも気軽に全身エクササイズが
できる子供向けフィットネスプログラムです。ラケット、ボール、その他様々な道具を使って、
友達と遊びながらゲームをする感覚でカラダを動かすので、運動がちょっと苦手な子供やテニスが
全く初めての子供からあらゆるレベルに対応します。遊び感覚でカラダを動かしながら、
テニススキルと運動能力を向上させ、健康を増進させます。
特徴は以下の通りです。
①年齢に応じたエクササイズができる
バラエティに富み、年齢に応じたエクササイズができる。
②音楽を使用する
リズミカルな音楽をBGMに、自然に笑顔になるような楽しい雰囲気でエクササイズができる。
③万歩計を使用する
万歩計で歩数をチェックすることにより、エクササイズすることへのモチベーションが上がる。
年齢別グループ
(年齢に応じて、クイックスタートテニス/Play + Stay のガイドライン、ラケット、コートサイズ、
ネット、ボールを使用する。)
1. 6~8歳
2. 9~10歳
3. 11~12歳